スイッチOTC薬控除制度|No.3411

No.3411
(平成28年6月6日号)10頁

スイッチOTC 薬控除 特定一般用医薬品等の成分のみ告示で制定

Q1

 スイッチOTC薬控除制度(セルフメディケーション税制)はなぜ創設されたのですか。


A1

 スイッチOTC薬控除制度(セルフメディケーション税制)は、セルフメディケーションを推進するために創設されました。セルフメディケーションとは、世界保健機関(WHO)において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。セルフメディケーションを推進する税制を創設することにより、増え続ける医療費の抑制をめざしています。


1.スイッチOTC医薬品とは

 OTCとは、「Over The Counter」の略で、OTC医薬品とは、カウンター越しにアドバイスを受けた上で購入できる薬をいいます。つまり、調剤薬局や薬店・ドラッグストアなどで、処方せんなしに買うことができる薬です。OTC医薬品は「要指導医薬品」と「一般用医薬品」に区分され、一般用医薬品はさらにリスクに応じて「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」に区分されます。
 今回創設された制度の対象となる「スイッチOTC医薬品」とは、もともとは医療用で処方せんがなければ手に入らなかったものが、OTC医薬品に転用(=スイッチ)されたものをいいます。代表的なものとしては、解熱鎮痛剤の「ロキソニンS」や抗アレルギー薬の「アレグラFX」などが挙げられます。
 厚生労働省は、現在、制度の対象となるスイッチOTC医薬品に含まれる有効成分を公表していますが、有効成分で判断することは難しいため、今後、対象となる医薬品名を公表する予定です。

【スイッチOTC薬控除の対象となる有効成分(厚生労働省HP)】
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000124846.pdf


2.控除を受ける際の留意点

 スイッチOTC薬控除は、対象となるスイッチOTC医薬品を購入しただけでは控除を受けることはできません。次の点に留意が必要です。


(1)控除額の計算
 自己又は自己と生計を一にする親族等に係る一定のスイッチOTC 薬の購入費用が、年間で12,000円を超えるときに、その超える部分の金額(88,000円が上限)が、その年分の所得金額から控除されます。医療費控除との併用はできません。

(2)健康維持・疾病予防への取組み
 特定健康診査(いわゆるメタボ健診)、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診などの医師等の関与がある法令で定められた一定の取組みを行っていることが制度の適用を受けるための要件になり、確定申告を行う際にこれらに関する書類の提出が必要になります。