知ってる?消費税

2019年10月より消費税率が10%となりました。
ご家庭、企業ともに正しい知識を得て、日々の生活に役立てましょう。

映画館の座席での飲食なら軽減税率?飲食料品の譲渡とは

映画館の座席での飲食なら軽減税率?
はなちゃん
はなちゃん
家族を守る為に、お金についての勉強を日々重ねるお母さん。
研一
研一
御金家のお父さん。ちょっとのんびり屋さんの経理マン。

登場人物

はなちゃんと研一、今日は久しぶりに二人でデート。
映画館に来ています。

はなちゃんはなちゃん
映画館なんて久しぶりねえ。いつもは子供たちがいるけど今日は二人きりだし楽しみだわ。何を見ようかしら。やっぱりラブロマンスかしらね。
子どもたちが一緒だとなかなか見られないし、たまにはいいんじゃないかな。おっと、映画のお供、ポップコーンとジュースを買っておくとしよう。
研一研一
はなちゃんはなちゃん
あら、劇場内の座席で飲食するのに消費税が8%、軽減税率になっているわね。
10月から消費税率が10%に上がって、軽減税率も導入されてから連日テレビニュースとかでやっていたけど、椅子とかテーブルで飲食したらそれは外食だから、消費税は10%になるんじゃなかったかしら?
よく見ると“売店の前の椅子で飲食する場合、消費税は10%になるので、お申し出ください”って掲示がされているね。
映画館の劇場内の座席で食べるのと何が違うんだろう。
研一研一

映画館での飲食と軽減税率

映画館内の売店で販売された飲食料品は、単に店頭で飲食料品を販売しているものなので、「飲食料品の譲渡」に該当し、軽減税率の適用対象となります。

しかし、売店のそばにテーブル、椅子等を設置して、その場で顧客に飲食させている場合は、飲食設備がある場所における「食事の提供」(外食)であるため、軽減税率の適用対象にはならないとされています
(国税庁「消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)問97)。

はなちゃんはなちゃん
売店前の椅子は飲食のために置かれた椅子だから、そこで食べたら10%。
だけど、劇場内の座席は映画を見るための設備だから、売店で買ったものを劇場内の座席で食べたとしてもそれは8%っていうことかしら。
映画館の売店で買ってきた食べ物を劇場内の座席で食べただけってことで、単に食べ物を持ち帰りしたのと変わらないってことかな。
だけど、劇場内の座席に飲食メニューがあって、そこで注文して食べたり、座席で飲食するために予約を取っているような場合は、外食として軽減税率の適用対象にはならないと聞いたよ。まあ、そんな映画館あまり見たことないけど。
研一研一
はなちゃんはなちゃん
なんか難しいわね、線引きが。
今度、流行りに乗ってみんなでラグビーを見に行くじゃない?
ラグビーとか野球、サッカーでもいいけど、こうした競技場の売店とかで買ったものを観覧席で飲食したらどうなるのかしら。
映画館と同じで、売店で買ったものを持ち帰って、たまたま観覧席で食べているだけだから、それは軽減税率ということになるのかしら。
そうなるのかなあ。じゃあ、売店じゃなくて、観覧席にいる売り子さんから直接ビールを買ったらどうなるのかな。
研一研一
はなちゃんはなちゃん
あなた、ビールはそもそも軽減税率の対象じゃないわよ。
あ、そうだった。
研一研一