第3回 経理部ってどんなスキルが必要なの?
【経理になった君たちへ ~経理の仕事の全体像と、本当の面白さとやりがいを伝える~】

2022年11月25日

 

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本コラムでは「経理部に配属されたばかりで何をしたらいいかわからない」という若手社会人や、「経理の仕事に興味があるけどマシーンみたいで面白くなさそうだから不安……」という学生たちに向けて、経理の仕事の全体像を知ってもらい、本当の面白さとやりがいをお伝えいたします。

なお、非上場企業での経理の話や、上場企業の経理の話など、より具体的な内容につきましては、書籍「経理になった君たちへ」にて解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 

 

経理部で最低限必要とされるスキル


経理部の仕事はバックヤード(裏方)の仕事だから誰とも喋らず単調な作業を繰り返してればいいんでしょ?と思っているみなさん、こんにちは。その思い込みは大きな間違いです!経理部としての仕事をこなすためには様々なスキルが必要とされます。

経理部に必要とされるスキルは数多くありますが、最低限必要とされる代表的なものを3つあげるとすれば「簿記の知識」「Excelスキル」「コミュニケーション能力」です。

それぞれどのようにスキルを使うのかは後述しますが、少なくともこの3つがないと仕事を任されることは難しいでしょう。このスキルがない場合はみなさんが想像するような誰とも喋らずに単調な作業をこなすだけの仕事しか任せてもらえないことになります。

そうなってくると正社員ではなくてもアルバイトに任せた方が良いということになり、なかなかキャリアアップできません。経理パーソンとしてキャリアアップするためには、まずはこの3つのスキルをしっかりと自分の中で養いましょう。

 

経理部としてキャリアアップするために


前述の通り、「簿記の知識」「Excelスキル」「コミュニケーション能力」の3つは、経理部として仕事をする上で最低限のスキルです。この土台となるスキルが身についたら、さらなるキャリアアップのためにどんどん応用スキルを追加していきましょう。例えば「複雑な会計基準」を学習したり、「英語」を習得したり、「ITスキル」を身につけたりなどです。

退職給付会計や税効果会計などの「複雑な会計基準」を学習することによって上場企業の会計処理をこなせるようになるので転職がしやすかったり、会社の重要な案件の会計処理の検討を任されやすくなります。

「英語」を習得することにより、海外の取引先や子会社などとのやりとりが可能となり活躍の幅が広がります。ここでいう英語のレベルはメールの読み書きだけでなく、英語のビジネスミーティングができるようになるレベルをいいます。

さらに、プログラミングなどの「ITスキル」を身につけることによって、普段の業務を自動化し、業務効率化を促進する人材となるのも需要があるといえるでしょう。

このように身につけると需要のある人材になることができるスキルはたくさんあるので、前述の、土台となる最低限のスキルは早めに身につけておきましょう。

 

 

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公認会計士白井 敬祐

2011年公認会計士試験合格後、清和監査法人で監査業務に従事した後、新日本有限責任監査法人及び有限責任監査法人トーマツでIFRSアドバイザリー業務や研修講師業務に従事。その後、株式会社リクルートホールディングスで経理部に所属し、主に連結決算業務、開示資料作成業務や初年度のIFRS有価証券報告書作成リーダーを担当。
2021年7月に独立開業し、現在はCPA会計学院で会計士講座(財務会計理論)やCPAラーニングの講師を務め、近畿大学経営学部の非常勤講師として学生向けに会計士講座を開講。
会計を楽しく学べる「公認会計士YouTuberくろいちゃんねる」を運営(登録者数2.6万人(2022/10/26))。

» YouTube https://www.youtube.com/channel/UCVAfxqELHqrUcrBeIYZ3pfA
» Twitter https://twitter.com/Kuroi_CPA?s=20&t=fRzvbEgVPvhhSxaaTzFBzg

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