更新日:2022年9月2日

地方税法 第17条の4 還付加算金

地方団体の長は、過誤納金を第17条又は第17条の2第1項から第3項までの規定により還付し、又は充当する場合には、次の各号に掲げる過誤納金の区分に従い当該各号に定める日の翌日から地方団体の長が還付のための支出を決定した日又は充当をした日同日前に充当をするのに適することとなつた日がある場合には、当該適することとなつた日までの期間の日数に応じ、その金額に年7.3パーセントの割合を乗じて計算した金額以下「還付加算金」という。をその還付又は充当をすべき金額に加算しなければならない。

  • 一 更正、決定若しくは賦課決定普通徴収の方法によつて徴収する地方税の税額を確定する処分をいい、特別徴収の方法によつて徴収する個人の道府県民税及び市町村民税並びに国民健康保険税に係る特別徴収税額を確定する処分を含む。以下この章において同じ。第53条第33項若しくは第35項若しくは第321条の8第33項若しくは第35項の規定による申告書法人税に係る更正又は決定により納付すべき法人税額を課税標準として算定した道府県民税又は市町村民税の法人税割額に係るものに限る。第72条の31第1項若しくは第2項の規定による申告書収入割のみを申告納付すべき法人以外の法人が当該申告に係る事業税の計算の基礎となつた事業年度に係る法人税の課税標準について税務官署の更正又は決定を受けた場合において、当該更正又は決定に係る法人税の課税標準を基礎として計算した事業税に係るものに限る。、同条第3項の規定による修正申告書若しくは第72条の89第1項若しくは第3項の規定による申告書消費税に係る更正又は決定により納付すべき消費税額を課税標準として算定した地方消費税の譲渡割額に係るものに限る。の提出又は過少申告加算金、不申告加算金若しくは重加算金以下この章において「加算金」という。の決定により、納付し、又は納入すべき額が確定した地方団体の徴収金当該地方団体の徴収金に係る地方税に係る延滞金を含む。に係る過納金次号及び第3号に掲げるものを除く。 当該過納金に係る地方団体の徴収金の納付又は納入があつた日
  • 二 更正の請求に基づく更正当該請求に対する処分に係る審査請求又は訴えについての裁決又は判決を含む。により、納付し、又は納入すべき額が減少した地方税当該地方税に係る延滞金を含む。次号において同じ。に係る過納金 その更正の請求があつた日の翌日から起算して3月を経過する日と当該更正があつた日の翌日から起算して1月を経過する日とのいずれか早い日
  • 三 所得税の更正更正又は決定により納付すべき税額が確定した所得税額につき行われた更正にあつては、更正の請求に基づくものに限る。以下この号及び第5項において同じ。又は所得税の申告書所得税法第2条第1項第37号に規定する確定申告書及び同項第39号に規定する修正申告書をいう。以下この号及び第5項において同じ。の提出に基因してされた賦課決定により、納付し、又は納入すべき額が減少した地方税に係る過納金 当該賦課決定の基因となつた所得税の更正の通知が発せられた日の翌日から起算して1月を経過する日又は所得税の申告書の提出がされた日の翌日から起算して1月を経過する日
  • 四 前3号に掲げる過納金以外の地方団体の徴収金に係る過誤納金 その過誤納となつた日として政令で定める日の翌日から起算して1月を経過する日

2 前項の場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、当該各号に定める期間を同項に規定する期間から控除しなければならない。

  • 一 地方団体の長が過誤納金があることを納税者又は特別徴収義務者に通知した場合において、その通知を発した日から30日を経過する日までにその過誤納金の還付を請求しないとき その経過する日の翌日から還付の請求があつた日までの期間
  • 二 過誤納金の返還請求権につき民事執行法の規定による差押命令又は差押処分が発せられたとき その差押命令又は差押処分の送達を受けた日の翌日から一週間を経過した日までの期間
  • 三 過誤納金の返還請求権につき仮差押えがされたとき その仮差押えがされている期間

3 2以上の納期又は2回以上の分割納付若しくは分割納入に係る地方団体の徴収金につき過誤納を生じた場合には、その過誤納金については、その過誤納金の額に相当する地方団体の徴収金に達するまで、納付又は納入の日の順序に従い最後に納付又は納入された金額から順次遡つて求めた金額からなるものとみなして、第1項の規定を適用する。

4 適法に納付され、又は納入された地方団体の徴収金が、その適法な納付又は納入に影響を及ぼすことなくその納付し、又は納入すべき額を変更する法律又は条例の規定に基づき過納となつたときは、その過納金については、これを第1項第4号に掲げる過誤納金と、その過納となつた日を同号に定める日とそれぞれみなして、同項の規定を適用する。

5 地方団体の徴収金の納付又は納入があつた場合において、その課税標準の計算の基礎となつた事実のうちに含まれていた無効な行為により生じた経済的成果がその行為の無効であることに基因して失われたこと、当該事実のうちに含まれていた取り消しうべき行為が取り消されたことその他これらに準ずる政令で定める理由に基づき、その地方税について更正更正の請求に基づく更正を除く。又は賦課決定所得税の更正又は所得税の申告書の提出に基因してされた賦課決定を除く。が行われたときは、その更正又は賦課決定により過納となつた金額に相当する地方団体の徴収金については、その更正又は賦課決定の日の翌日から起算して1月を経過する日普通徴収の方法によつて徴収する地方税について、当該賦課決定前にこれらの理由に基づき納付すべき税額が過納となる旨の申出があつた場合には、当該1月を経過する日と当該申出のあつた日の翌日から起算して3月を経過する日とのいずれか早い日を第1項各号に定める日とみなして、同項の規定を適用する。

地方団体の長は、過誤納金を第17条又は第17条の2第1項から第3項までの規定により還付し、又は充当する場合には、次の各号に掲げる過誤納金の区分に従い当該各号に定める日の翌日から地方団体の長が還付のための支出を決定した日又は充当をした日同日前に充当をするのに適することとなつた日がある場合には、当該適することとなつた日までの期間の日数に応じ、その金額に年7.3パーセントの割合を乗じて計算した金額以下「還付加算金」という。をその還付又は充当をすべき金額に加算しなければならない。

  • 一 更正、決定若しくは賦課決定普通徴収の方法によつて徴収する地方税の税額を確定する処分をいい、特別徴収の方法によつて徴収する個人の道府県民税及び市町村民税並びに国民健康保険税に係る特別徴収税額を確定する処分を含む。以下この章において同じ。第53条第33項若しくは第35項若しくは第321条の8第33項若しくは第35項の規定による申告書法人税に係る更正又は決定により納付すべき法人税額を課税標準として算定した道府県民税又は市町村民税の法人税割額に係るものに限る。第72条の31第1項若しくは第2項の規定による申告書収入割のみを申告納付すべき法人以外の法人が当該申告に係る事業税の計算の基礎となつた事業年度に係る法人税の課税標準について税務官署の更正又は決定を受けた場合において、当該更正又は決定に係る法人税の課税標準を基礎として計算した事業税に係るものに限る。、同条第3項の規定による修正申告書若しくは第72条の89第1項若しくは第3項の規定による申告書消費税に係る更正又は決定により納付すべき消費税額を課税標準として算定した地方消費税の譲渡割額に係るものに限る。の提出又は過少申告加算金、不申告加算金若しくは重加算金以下この章において「加算金」という。の決定により、納付し、又は納入すべき額が確定した地方団体の徴収金当該地方団体の徴収金に係る地方税に係る延滞金を含む。に係る過納金次号及び第3号に掲げるものを除く。 当該過納金に係る地方団体の徴収金の納付又は納入があつた日
  • 二 更正の請求に基づく更正当該請求に対する処分に係る審査請求又は訴えについての裁決又は判決を含む。により、納付し、又は納入すべき額が減少した地方税当該地方税に係る延滞金を含む。次号において同じ。に係る過納金 その更正の請求があつた日の翌日から起算して3月を経過する日と当該更正があつた日の翌日から起算して1月を経過する日とのいずれか早い日
  • 三 所得税の更正更正又は決定により納付すべき税額が確定した所得税額につき行われた更正にあつては、更正の請求に基づくものに限る。以下この号及び第5項において同じ。又は所得税の申告書所得税法第2条第1項第37号に規定する確定申告書及び同項第39号に規定する修正申告書をいう。以下この号及び第5項において同じ。の提出に基因してされた賦課決定により、納付し、又は納入すべき額が減少した地方税に係る過納金 当該賦課決定の基因となつた所得税の更正の通知が発せられた日の翌日から起算して1月を経過する日又は所得税の申告書の提出がされた日の翌日から起算して1月を経過する日
  • 四 前3号に掲げる過納金以外の地方団体の徴収金に係る過誤納金 その過誤納となつた日として政令で定める日の翌日から起算して1月を経過する日

2 前項の場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、当該各号に定める期間を同項に規定する期間から控除しなければならない。

  • 一 地方団体の長が過誤納金があることを納税者又は特別徴収義務者に通知した場合において、その通知を発した日から30日を経過する日までにその過誤納金の還付を請求しないとき その経過する日の翌日から還付の請求があつた日までの期間
  • 二 過誤納金の返還請求権につき民事執行法の規定による差押命令又は差押処分が発せられたとき その差押命令又は差押処分の送達を受けた日の翌日から一週間を経過した日までの期間
  • 三 過誤納金の返還請求権につき仮差押えがされたとき その仮差押えがされている期間

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