更新日:2022年9月2日

財産評価基本通達 1-個 一画地の宅地が容積率の異なる2以上の地域にわたる場合の評価について

標題のことについては、下記のとおり定めたから、平成4年1月1日以後に相続、遺贈又は贈与により取得した財産及び地価税の課税価格の計算の基礎となる土地等の評価昭和39年4月25日付直資56、直審(資)17「財産評価基本通達」以下「評価基本通達」という。に定める路線価方式により評価する場合に限る。については、これによられたい。

平4課評2-11・課資1-26

  • (趣旨)

    建築基準法第52条第1項延べ面積の敷地面積に対する割合に現定する建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合以下「容積率」という。が土地等の価額に及ぼす影響にかんがみ、1面地の宅地が容積率の異なる2以上の地域にわたる場合に、路線価方式で土地等の価額を評価するときの取扱いを定めたものである。

    一画地の宅地が容積喪丁の異なる2以上の地域にわたる場合のその土地等の価額は、評価基本通達15《奥行価格補正》から20《不整形地、無道路地、間口が狭小な宅地等、がけ地等の評価》までの定めにより評価した価額から、その価額に次の算式により計算した割合を乗じて計算した金額を控除した金額によって評価する。

    ただし、一画地の宅地のうち正面路線に接する都分の客積率が他の部分の客積率よりも低い場合など、次の算式により計算した割合がマイナスとなるときは、この取扱いの適用はない。

    • 【算式】
      • 〔1-{容積率の異なる部分の各部分に適用される容積率にその各部分の面積を乗じて計算した数値の合計額/
      • (正面路線に接する部分の容積率×一画地の宅地の面積)}〕
      • ×〔容積率が価額に及ぼす影響度0.7〕
      • (注)1 上記算式により計算した割合は、小数点第3位末満を四捨五入して求める。
      • 2 具体的な計算例を示せば、次のとおりである。
    • 【設例】
      • 評価基本通達15から20までの定めにより評価した価額…100億円
      • 正面路線に接する分面積=2,000m2の容積率…70/10
      • 他の部分面積=1,000m2の容積率…50/10
    • 【計算例】

      ・控除割合

      • 〔1-{(70/10)×2,000㎡+(50/10)×1,000㎡}/
      • {(70/10)×3,000㎡}〕
      • ×0.7≒0.067

      ・評価額

      • 100億円-100億円×0.067=93億3,000万円
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