ミニファイル GC

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ゴーイング・コンサーンの「GC」ではない。「Greater Comparability」の略であり,訳せば「より高い比較可能性」といったところか。この用語が2年ほど前からFASBで使われるようになったという。

「比較可能性」は,IFRSの開発や国際的な会計基準の収斂(コンバージェンス)における重要標語であり,会計界ではなじみ深いもの。FASBのGCと何が違うのか。

FASBが追及する「比較可能性」の意味を要約すると「結果として出てくる財務諸表が比較可能であること」となる。「結果として」の中に,法律や上場規制,商習慣など国ごとに異なる環境を前提にしてもなお,企業の財務諸表が比較可能であることを目指す...