JICPA 株主代表訴訟に関するQ&Aを改正

会社法に対応,多重代表訴訟に係る項目を新設
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日本公認会計士協会(JICPA,森公高会長)は8月7日,「法規委員会研究報告第4号『株主代表訴訟に関するQ&A』の改正について」を公表した。同Q&Aは,株主代表訴訟に関する会計監査人の留意点等を解説したもの。今回の改正では,平成26年改正の会社法に対応し,多重代表訴訟制度に関する項目を新設したほか,所要の見直しを行っている。

会社法では会計監査人も株主代表訴訟の対象

Q&Aは,制度編,内容編,手続編,責任限定編の4部構成。訴訟制度について解説しているほか,会計監査人の留意点等が示されている。

例えば,「会計監査人が株主代表訴訟の対象となるのは,会社がどのような損害を被ったときか」との問いには,「典型...