監査領域の拡がり,会計士活躍の好機に

青学大で第38回監査研究学会開催
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日本監査研究学会は9月10日から12日にかけて,青山学院大学で第38回全国大会を開催した。統一論題は「公認会計士監査の再定義」。監査領域の拡大に伴い,会計士にかかる期待も高まっている。伊豫田隆俊氏(甲南大学)の進行のもと,宮本京子氏(関西大学),西尾宇一郎氏(関西学院大学),梶川融氏(太陽有限責任監査法人),千代田邦夫氏(公認会計士・監査審査会)が公認会計士監査の現状と今後の見通しを報告した。

監査領域の拡大「望ましい」

近年,我が国の監査を取り巻く環境は変化し,農業協同組合への監査,特別目的の財務諸表監査など,監査の適用範囲や対象が広がっている。アメリカ会計学会が1973年に公表した「基礎的監査...