ミニファイル 特設注意市場銘柄制度

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特設注意市場銘柄制度は,重大な上場規則違反を行った上場会社について,原則1年以内(2013年に改定。従来は3年以内)の内部管理体制等の改善を条件として上場を維持する制度のこと。投資者への注意喚起および上場会社に改善を促す制度として2007年に導入された。改善が認められない場合は将来の上場廃止の可能性があるため,上場廃止に準ずる措置とされる。

同銘柄の指定後,1年が経過した時点で東証が審査を実施する。この時点で,改善に向けた合理的な行動がなされていないことが確認されるなど「改善の見込みなし」と判断された場合に上場廃止となるため,指定された上場会社には改善に向けた迅速な行動が求められる。1年経過時点...