金融庁・金融審 ディスクロージャーWGを立ち上げ,開示効率化を議論

四半期短信と報告書の一本化案も
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金融庁は11月10日,金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」の第1回会合を開催した。同グループは,麻生太郎金融担当大臣から諮問を受け,企業開示のあり方等を検討するために設置されたもの。今年度中に結論を取りまとめる予定だ。今回の審議では,事務局が,「平均すると,四半期末の約34日後に四半期決算短信,約41日後に四半期報告書を公表している」こと等を報告。メンバーからは,「四半期決算短信と四半期報告書は一本化してもいいのでは」との案も出された。

企業の実質的な負担軽減につながる策が必要

開示制度については,金融商品取引法,会社法,証券取引所上場規則の3つの制度が存在している。この点,事務局...