ミニファイル 給付算定式基準

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平成24年改正の退職給付に関する会計基準では,退職給付見込額の期間帰属方法として,旧基準の原則法であった「期間定額基準」と,IFRSが採用する「給付算定式基準」の選択適用が容認されている。一度採用した方法は,原則として継続適用する必要がある。

「期間定額基準」とは, 退職給付見込額について全勤務期間で除した額を各期の発生額とする方法のこと。これに対して,「給付算定式基準」とは,退職給付制度の給付算定式に従って各勤務期間に帰属させた給付に基づき見積った額を,退職給付見込額の各期の発生額とする方法である。

27年3月末時点のJPX日経400採用会社のうち,連結財務諸表を作成する3月末決算の日本基準適用...