権利確定条件付き有償新株予約権,6年弱で221社

目的は従業員の士気向上等 ASBJは処理を明確化へ
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近年,従業員や役員等に対して,勤務条件および業績条件等の権利確定条件が付された新株予約権を,有償で発行する事例がみられる。企業会計基準委員会(ASBJ)の調査によると,2010年1月から2015年10月までに,有価証券報告書提出会社221社で当該取引が行われている。例えば,従業員等の士気向上を目的に,「連結経常利益が○百万円を達成した場合」等の業績条件を付すケースが多い。ASBJでは,その会計処理を明確化するべく,議論を進めているところだ。

◆業績や株価が目標を達成すれば有償で発行

権利確定条件付き有償新株予約権は,従業員等の士気を向上させることを目的として,以下のような内容で発行されることが多い...