有償新株予約権の発行,3割超が「情報・通信」

プルータス・コンサルティングが調査,ASBJで議論
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近年,権利確定条件付き有償新株予約権を従業員や役員等に発行する会社が散見される。平成23年1月から27年8月に発行した284社を分類すると,業種別では「情報・通信」が93社(33%),時価総額別では「1百億円以下」が151社(53%)で最多であった。企業会計基準委員会(ASBJ)の議論に参考人として参加した株式会社プルータス・コンサルティングの調査で分かった。

◆発行会社の約9割が時価総額5百億円以下

権利確定条件付き有償新株予約権は,従業員等の士気向上を目的に,一定条件を達成した場合に従業員等に有償で発行するもの。「連結経常利益が○百万円を達成した場合」等の業績条件を付ける事例が目立つ。ASBJ...