JICPA 会長通牒で信頼回復の取組を要請

不祥事受け,会計上の見積り等に留意促す
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日本公認会計士協会(JICPA,森公高会長)は1月27日,会長通牒「公認会計士監査の信頼回復に向けた監査業務への取組」を発出した。昨今の会計不祥事を受け,リスク・アプローチや会計上の見積り,経営者による内部統制を無効化するリスク等に留意し,真摯に監査業務に取り組むことを会員に要請している。また,「監査提言集(特別版)『財務諸表監査における不正への対応~不正による重要な虚偽表示を見逃さないために~』」も同日に公表。職業的懐疑心や経営者とのディスカッションなど,監査人が留意すべき点を列挙している。

過年度の見積りと確定値または当年度の再見積額の比較を遡及して検証

会長通牒が「監査において特に留意して取...