ASBJ 日本版ASR取引の会計処理を議論

企業結合の取扱いを参考に開示も検討
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は1月25日,第81回実務対応専門委員会を開催し,日本版ASR取引の会計処理等について検討した。専門委員会でのASR取引に関する議論は,昨年3月19日以来,3回目。ASR取引は予め契約を結んだ金融機関を介して一度に大量の自社株式を取得する自社株式取得の手法。当日は,日本版ASR取引の会計処理について,①4つのステップごとに会計処理を行う方法と②全体を一つの取引とみなして会計処理を行う方法のいずれが適切かについて議論した。また,②を採用した場合の開示についても論点とした。

それぞれに課題あり

ASR取引における4つのステップとは,「自己株式の取得」,「株...