JICPA 監査事務所の75%に「見積りの監査」で改善勧告

27年度の品質管理レビュー結果
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会計上の見積りの監査について,監査事務所の75%が改善勧告を受けている。日本公認会計士協会(JICPA)が6月24日に公表した平成27年度品質管理レビュー結果で判明した。具体的には,企業の使用した貸倒実績率や工事進捗度等の基礎データを監査人が十分に検討していない事例が多くみられた。「実証手続の立案及び実施」については63%,「監査証拠」については58%の監査事務所が改善勧告を受けている。

「限定事項付き結論」は83事務所のうち17

品質管理レビュー制度は,監査事務所(監査法人または公認会計士)が行う監査の品質管理の状況を,JICPAがレビューするもの。レビュー実施後,以下の結論を記載した「品質管理...