国税庁新長官 迫田英典氏にインタビュー

「現場力」を維持向上させ,国際的な事案等に取組む
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国税庁の新長官に迫田英典氏が就任した。迫田氏は,昭和57年に大蔵省入省以来,関税局企画課,大川税務署長,主計局次長,関東信越国税局長,理財局長などを歴任した人物。本誌では6月29日,同氏へのインタビューを行った。

‐就任の抱負をお聞かせください。

国税庁の使命は「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」ということになり,財務省設置法には,「納税環境の整備」,「適正かつ公平な税務行政の推進」などが書いてあります。こうしたいつの時代にも変わらないミッションを果たそうとするためにこそ,変えていかねばならないものが,かなりあるのではないかと思います。つまり,ミッションは変わらない。それを果...