厳選!現場からの緊急相談Q&A 第30回 不動産のセール・アンド・リースバック取引②
有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 佐瀬 剛
今回の連載は前回( No.3267・22頁 )の下記Q1の解説の続きとなりますので,前回の連載と合わせてお読みください。
(文中の意見にわたる部分は,筆者の私見であり,筆者の所属する法人の見解ではないことをあらかじめお断りします。)
Q1不動産のセール・アンド・リースバック取引
当社保有のビル(土地,建物)を売却し,その後一定期間賃借することを計画しています。このような不動産のセール・アンド・リースバック取引について,売却処理が可能か否かを検討する際の一般的な留意点について教えてください。 |
◆Answer◆
―Key Point―
・不動産販売に関してはリスク・経済価値アプローチに基づいて,継続的関与の程度等を考慮して収益認識を行うことになります。
・売却先も含めたセール・アンド・リースバック取引の経済合理性を十分かつ慎重に検討する必要があります。
・不動産の譲渡後において譲渡人が当該不動産に継続的に関与している場合は,リスクと経済価値が他の者に移転していない可能性があるため,継続的関与の内容について十分に検討する必要がありますが,セール・アンド・リースバック取引は継続的関与に該当します。ファイナンス・リ...
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