会計審・会計部会 監査法人がIFRS監査担う人材育成の状況報告

今後の任意適用増加にも対応可能
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金融庁・企業会計審議会は7月22日,第4回会計部会(部会長:安藤英義専修大学大学院教授)を開催した。会計部会の開催は昨年11月以来で,約8カ月ぶりとなる。
今回の審議では,IFRS監査を担う人材育成について,大手監査法人から報告が行われた。「包括的な研修体系に沿った人材育成プランを導入している」ことや,「今後のIFRS任意適用増加に対しても,現状の人材基盤で充足可能なレベルにある」こと等が報告されている。

新日本の会計士等の7割がIFRS認定資格取得

今回は,①事務局からIFRS任意適用状況等の報告,②東京証券取引所から「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の報告,③企業会計基準委員会の活動報告,④IFRS監査を担う人材育成について監査法人から報告,⑤財務会計基準機構から国際的な会計人材の育成に関する取組みの報告,などが行われた。

④では,大手監査法人(新日本,あずさ,トーマツ,PwCあらた)が,「IFRS監査に携わる公認会計士に対して研修を義務付ける」等の仕組みを導入している旨が報告されている。

新日本有限責任監査法人では,IFRS監査に従事するパートナーおよびマネージャー(現場責...