日本基準における「適用後レビュー」については，「重要と認められる新規の企業会計基準等の開発又は既存の企業会計基準等の改正を行ったときは，投資家，財務諸表作成者，監査人に与えた影響を評価する目的で，適用後レビューを実施しなければならない」と規定されている（企業会計基準等の開発に係る適正手続に関する規則第23条）。当該規則は平成25年６月14日から実施されているが，日本基準に係る適用後レビューは実施されていない。

この状況を受け，ASBJでは８月12日付で公表した「中期運営方針」において，適用後レビューの取扱いを見直している。既に公表されている会計基準を対象として適用後レビューの目的に関連する懸念点...