平成28年3月期における定額法変更実務
~IFRS適用を視野に~
宝印刷株式会社 コーポレートコンサルティング部 公認会計士 多田聖美
( 18頁)
1.はじめに
ここ数年,日本基準において減価償却方法を変更する事例が多く見受けられ,過去5年間で変更企業は300社に達しています。高度経済成長期とは背景が異なることもあるとは思いますが,国際会計基準(以下,IFRS)の適用も視野に入れた動きではないかと推察されます。
日本企業が減価償却方法を定額法へ変更する場合,どのような状況下でなされているのでしょうか。本稿では,定額法への変更に焦点を当て,日本基準とIFRSの減価償却に関する考え方の違いに触れつつ,減価償却方法の変更のきっかけをパターン別に分類するとともに,業種別傾向について触れてみたいと思います。
なお,文中の意見にわたる部分については,筆者の...
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