低濃度・微量PCBの処理経過をたどる

環境省 特措法改正でPCB廃棄物処理の期限目標必達へ
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ここ数年,企業の開示情報の中に「微量PCB廃棄物」に関する記載が散見されるようになった。2016年3月期は,5社が「微量PCB廃棄物」あるいは「低濃度PCB廃棄物」について「処理費用の合理的な見積りが可能となった」として処理費用の見積額を引当処理している。環境省の公表資料によると,微量PCB汚染廃電気機器だけでも柱上変圧器が約100万台,それ以外の電気機器が約120万台,OFケーブルが約1,400kmあるとの推計(使用中のものを含む)だ。これだけの数字の機器があり,その処理に「期限」があるとなれば,これから本格的な対応を検討しはじめる企業が増える可能性もある。

低濃度(微量)PCB廃棄物の処理費...