ASBJ ガイダンス開発なら年内完成を見込む

マイナス金利対応の審議再開
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は5月23日,第88回退職給付専門委員会を開催した。審議事項は「マイナス金利に関連する会計上の論点への対応」。ASBJは3月29日に実務対応報告34号「債券の利回りがマイナスとなる場合の退職給付債務等の計算における割引率に関する当面の取扱い」を公表したが,その適用時期を1年間に限定しており,同実務対応報告の公表後,間をおかずに「ガイダンスの開発に向けて検討を開始する予定」としていた。審議再開の初日は検討すべき課題の概要を確認した。ガイダンスの完成は年内を見込んでいる。

審議再開にあたって

ASBJが公表した実務対応報告34号は,「退職給付債務等の計算に...