企業会計基準委員会（ASBJ）は６月12日，リサーチ・ペーパー第３号「のれんを巡る財務情報に関するアナリストの見解」を公表した。日本のアナリスト11名に対するインタビューを要約したもので，本年７月のASAF会議における討議に使用する。

主な内容は，以下のとおりである。

◎のれんの償却の是非に関する見解は様々。償却及び減損アプローチを支持する見解もあれば，非償却アプローチを支持する見解もあった。また，キャッシュ・フロー情報に基づく分析を実施する観点からは，償却と非償却の違いは特段の意味を持たないと考えるアナリストもいた。

◎企業結合により将来キャッシュ・フローが増加する期間についての経営者の見積りに関...