金融庁 長文型監査報告,導入課題など検討へ

「監査報告書の透明化」文書で方向性示す
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金融庁は6月26日,「『監査報告の透明化』について」とする文書を公表した。これは,海外で進む監査基準や監査実務の変更に対する我が国の検討の方向を示したもの。国際的には,国際監査基準における「KAM」や米国での「CAM」などの,いわゆる監査上の重要事項を記載する「長文型監査報告書」の導入が始まっている。同庁は今後,企業会計審議会においてこれらをわが国に導入した場合の実務上の課題の洗い出しを含め具体的な検討に着手する予定だ。

海外での「重要事項」の取扱い

国際的には,監査報告書に「監査上の主要な事項」などの記載を盛り込む取組みが進んでいる。

国際監査基準を設定する国際監査・保証基準審議会は「KAM」(K...