ミニファイル 契約の結合

( 38頁)

収益認識に関する会計基準案では,5つのステップに基づいて収益を認識するものとされ,ステップ1においてまずは顧客との契約を識別することとなる。この際,同一の顧客(または顧客の関連当事者)と「同時」または「ほぼ同時」に締結した複数の契約について,次の3つの要件のいずれかに該当する場合には,当該複数の契約を結合し,単一の契約とみなして処理することが定められている(収益認識会計基準案第24項)。

①当該複数の契約が同一の商業的目的を有するものとして交渉されたこと

②1つの契約において支払われる対価の額が,他の契約の価格または履行により影響を受けること

③複数の契約において約束した財またはサービスが,第29項...