ASBJ 資本連結実務指針と減損適用指針を改正へ

のれん償却処理規定の削除をJICPAに依頼
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は1月24日,第97回企業結合専門委員会を開催した。今回の議題は,「子会社株式および関連会社株式の減損とのれんの減損の関係」。日本公認会計士協会(JICPA)の会計制度委員会報告第7号「連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針」(以下,資本連結実務指針)第32項について,経団連等から「必ずしものれんの減損の認識が必要ない場合にも,減損の認識をせざるを得ない実態を生じさせている」との指摘を受け,同規定の削除をJICPAに依頼する方向で検討が進んでいる。

経済実態を正しく反映していない恐れあり

資本連結実務指針第32項によると,個別財務諸表上,子会...