FASF 「見積りの不確実性の発生要因」等を開示するか検討

第33回基準諮問会議を開催,注記の充実を議論
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財務会計基準機構(FASF)は7月23日,第33回基準諮問会議(湯浅一生議長)を開催した。今回は,前回までに提案されたテーマである「『経営者が会計方針を適用する過程で行った判断』及び『見積りの不確実性の発生要因』に関する注記情報の充実」等について議論が行われた。これらの事項はIAS第1号「財務諸表の表示」で開示が求められるものだが,「そのままの形で日本基準に導入することは適切ではない」との方向で議論が進んでおり,仮に日本基準で開示の充実を図る場合のアプローチ等について検討が行われた。

日本基準への導入方法では意見分かれる

議題は,テーマ提言と企業会計基準委員会(ASBJ)の最近の活動状況の2点であ...