本誌 IFRS15号の早期適用会社は13社に

ライセンスに関する注記事例など
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「収益認識に関する会計基準」が2021年4月1日以後強制適用される。同基準はIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」(IFRS15号)をベースとしているため,IFRS適用企業の「先行事例」は日本基準の会社にとって今後の検討に役立つ。IFRS15号は2018年1月1日以後強制適用されているが,早期適用した会社もある。本誌の調査では早期適用会社は昨年の2社(楽天,MRT)から11社増加し,13社を数えた。本号ではIFRS15号の事例を紹介する。

収益の計上額に関する事例

IFRS15号では,履行義務を充足した時または充足するにつれて,取引価格のうちその履行義務に配分した額について収益を認識する(...