IASB のれん減損テストの緩和措置を検討へ

償却の再導入も論点に
( 07頁)
企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は8月29日,経団連ホールにて,ASBJオープン・セミナー「Future of IFRS and Japan」を開催した。ハンス・フーガーホースト国際会計基準審議会(IASB)議長が講演を行ったほか,鶯地隆継IASB理事が最近のIASBの基準開発の動向を解説した。IASBが,のれんの会計処理の簡素化のため,減損テストの緩和措置やのれん償却の再導入について検討を進め,ディスカッションペーパーの公表を目指すこと等が報告されている。

今後は「開示に関する取り組み」等に注力

フーガーホースト議長は,近年のIASBによる基準開発を振り返り,「収益認識やリースなど...