ミニファイル KAMに記載する金額の単位

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2020年3月期から早期適用がはじまる「監査上の主要な検討事項」(KAM)。既報( No.3417・3頁 )の通り,三菱ケミカルHDのように「KAMに相当する事項」を任意開示する企業も現れた。例えば同社は産業ガス事業の企業結合について「取得対価は,635,847百万円」等の記載を行っており,KAMに記載する金額の単位は連結財務諸表等と同じく「百万円単位」で記載している。この金額の表示単位について,取扱いを確認しておきたい。

まず,有価証券報告書等における連結財務諸表等に掲記される科目等の金額は,「百万円単位」または「千円単位」をもって表示する(連結財規第16条の2)。一方,会社法...