[全文公開] 日本経済会計学会 第35回秋季大会を開催
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日本経済会計学会は12月21日,法政大学市ヶ谷キャンパスにて,第35回秋季大会を開催した。今回の統一論題は,「AIによって財務分析はどのように変わるか」である。
統一論題シンポジウムでは,司会に福多裕志氏(法政大学)を迎え,以下の3名がそれぞれのテーマで報告を行った(写真)。
・「AI時代の会計・監査のあり方に係る実証研究を巡って」
田口聡志氏(同志社大学)
※当日は田口氏がインフルエンザのため欠席となり,坂上学氏(法政大学)が代読
・「AI・テクノロジーを活用した監査の展望」
外賀友明氏(トーマツ)
・「AIがもたらす会計の可能性」
岡本浩一郎氏(弥生株式会社)
このうち,トーマツの外賀氏は,「AIには,問題提起や課題設定ができないなど,限界がある。人の役割は,AIとの協業体制をデザインしてアウトプットを変えていくこと」と指摘。例えば,建設業の監査においては,見積原価等の修正理由について,経験豊富な監査人の知見を機械学習により数理モデル化し,異常な案件を高い精度で識別すること等を実現している。
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