ミニファイル 意見不表明

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会計監査人が監査報告書に記す監査意見には4種類(無限定適正意見,限定付適正意見,不適正意見,意見不表明)ある。後者のうち「不適正意見」は,不適切な事項があるため会社の財務状況を適正に表示していないとする意見。上場企業の場合,監査報告書にこの意見がつくと上場廃止基準(有価証券上場規程912条)に抵触する。もう一方の「意見不表明」は「監査意見を表明しない」とするもので,意見表明ができない程度に会計記録が不十分,または監査証拠が入手できないときに記載される。監査基準では「監査人は,重要な監査手続を実施できなかったことにより,自己の意見を形成するに足る基礎を得られないときは,意見を表明してはならない。...