監査役協 KAM実務での監査役等の役割を分析

強制適用に向けたアンケート調査結果を公表
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日本監査役協会(後藤敏文会長)・会計委員会は11月30日,「監査上の主要な検討事項(KAM)の早期適用に関する実態と分析―強制適用初年度に向けて―」を公表した。KAMの早期適用に関する分析は日本公認会計士協会(JICPA)も行っているが( No.3481・8頁 ),今回の監査役協によるものは監査役等の観点から,監査計画の時点から開示までのKAMの変遷や,KAM決定までの議論等について分析している。

期中にKAMが絞り込まれたケースも

監査役協では,早期適用会社を対象にアンケート調査を実施。そのうち24社から得られた回答について分析をしている。

多くの会社では,監査契約締結の段階でKAM候補が示されたよう...