ストライク社調査 2020年M&A 前年をわずかに下回る849件

コロナ禍も取引金額11兆円超で高水準を維持
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2020年のM&A件数(適時開示ベース)は,前年比4件減の849件となった。2013年以来7年ぶりに前年を下回ったものの,年間件数は過去10年で最多だった2019年に次ぐ高水準。新型コロナウイルス感染症の影響が拡大する状況でも堅調さが目立った。取引金額も11兆559億円と前年を3兆円近く上回った。ただ,ソフトバンクグループ(SBG),セブン&アイ・ホールディングスの2大案件(計6.4兆円)で全体の6割を占め,これを除けば,全体として案件規模の小型化が否めない。

新型コロナの影響で海外案件は低調に

上場企業に義務づけられた適時開示情報をもとに経営権が異動するM&A(グループ内再編は除く)について,M...