ASBJ 第468回本委員会を開催

米ドル建LIBORの公表停止延期による影響等分析へ
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企業会計基準委員会(ASBJ,小賀坂敦委員長)は10月25日,第468回本委員会を開催した。実務対応報告第40号「 LIBORを参照する金融商品に関するヘッジ会計の取扱い 」に関して,2020年9月の公表時に「約1年後に,金利指標置換後の取扱いについて再度確認する」としていたことを受けて改めて検討するものだ。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)については2021年12月末での全面公表停止が想定されていたが,実務対応報告公表後,米ドル建LIBORは2023年6月末に公表停止されることが発表されたため,今後の対応を議論していく。

米ドル建LIBORの一部は2023年6月末に

LIBORの公表停止時期については,2021年3月に英FCA(金融行為規制機構)から正式に公表された。公表では,2021年12月末で米ドル建以外のすべてのLIBORと1週間物・2カ月物の米ドル建LIBORが,2023年6月末で翌日物・1カ月物・3カ月物・6カ月物・12カ月物の米ドル建LIBORが公表停止とされた。当初はすべてのLIBORが2021年12月末に公表停止されることが想定されていたが,米ドル建LIBORは特に多く利用...