DWG報告のポイント① サステナビリティ全般に関する開示

有報にサステナビリティ情報の「記載欄」を新設
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今後の開示実務に大きな影響を与える金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ(DWG)報告のポイントを項目ごとにお伝えする。第1回のテーマはサステナビリティ全般に関する開示。DWG報告では、有価証券報告書において、サステナビリティ情報を一体的に提供する枠組みとして、独立した「記載欄」を創設することが提言された。国際的なフレームワークと整合的な①ガバナンス、②戦略、③リスク管理、④指標と目標の4つの構成要素に基づく開示が求められる。年内を目途に内閣府令が改正され、早ければ2023年3月期から適用される方向だ。

(1)背景

2015年に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)が設立されて以...