11月28日、欧州連合（EU）の理事会で企業サステナビリティ報告指令（CSRD）が最終承認された。同指令は今後、日本の官報に相当する「オフィシャル・ジャーナル」に掲載され、その20日後に発効する。EU加盟国は発効後、18カ月以内の法制化が求められる。

CSRDは、従来の非財務情報報告指令（NFRD）を置き換えるものだが、指令の名称が「非財務」から「サステナビリティ」に変わったのには理由がある。「非財務」だと、それによって示される情報が「財務情報との関連性を有しない」との印象を与えかねない、という認識が関係者の間で広がったためだ。

この点、IFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）が議...