非財務情報（サステナビリティ関連情報）の開示においては、財務と非財務が「統合」していることが理想とされる。「統合」とは非財務の影響が財務数値に落とし込まれた状態を指すが、「言うは易く行うは難し」であることも否めない。この点、国際会計士連盟（IFAC）が12月12日に公表した組織内会計士に関する報告書で、参考事例を紹介している。ブラジルの化粧品会社であるナチュラ社が作成した「統合損益計算書（Integrated Profit & Loss Accounting：IP&L）」だ。

IP&Lとは「企業活動が環境、社会、人的資本に与える影響を貨幣価値に換算して説明する」もの。換算には何らかの手法が必要だ...