既報の通り、開示後発事象（注記）と修正後発事象（財務諸表を修正）の取扱いは、日本基準とIFRSとでは異なることがある（ No.3608・54頁 ）。具体的には、修正後発事象が会社法監査における会計監査人の監査報告書日後に発生した場合、日本基準では金融商品取引法に基づき作成される財務諸表において、計算書類との単一性を重視する立場から、開示後発事象に準じて取り扱う（監査基準報告書560実務指針第１号４（２））。一方、IAS第10号ではこの取扱いがないため、修正後発事象として、財務諸表を修正する。

そのため、IFRS適用企業において、会社法監査の監査報告書日後に修正後発事象が発生した場合、連結計算書類と連...