今回の税務研究会出版局のオススメ書籍は、『租税条約適用届出書の書き方パーフェクトガイド』です。共著者の藤野豊子先生に、本書についてお聞きしました。

　 本書を執筆しようと思った動機やきっかけは何でしたか？

　東京国税局に勤務した最後の10 年間を源泉所得税担当の国際税務専門官として過ごし、租税条約に関わる機会を得ました。特典条項のついた租税条約を締結する国も増えてきた中で、税理士を開業するにあたり牧野先生から本書の改訂版の執筆の手伝いの申し出を受け、私の経験が役立つのであればと引き受けました。

　 本書の読みどころはどこですか？

　参照を入れずに事例を作成しているため、必要とする国の部分を読めば租税条約の届出書の作成が可能となるところです。

　 執筆にあたり苦心したことはありますか？

　租税条約は国と国との取り決めであり、似ているようで違っている箇所がある場合が多々あります。新たに締結した条約については、モデル条約と違っている箇所があるかどうかをチェックするのに時間がかかりました。

どのような方に読んでほしいです...