ミニファイル 工事進行基準

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工事進行基準とは,「工事契約に関して,工事収益総額,工事原価総額及び決算日における工事進捗度を合理的に見積り,これに応じて当期の工事収益及び工事原価を認識する方法」のこと(工事契約に関する会計基準)。工事進行基準は,建設業や受注制作のソフトウェア開発業を含む幅広い業界で適用され,その範囲は28業種にわたる( No.3201・6頁 )。

工事進行基準の適用に際しては,①工事収益総額,②工事原価総額,③決算日における工事進捗度,の3つが信頼性をもって見積もれなければならない。見積りの前提条件として,①については「工事の完成見込みが確実であること」が必要となる。②については,「工事原価の事前の見積りと実績...