平成27年５月28日に開催された第312回企業会計基準委員会では，FASB及びIASBの収益認識基準に関する公開草案へのコメント対応等について審議が行われた。

具体的には，（１）収益認識プロジェクトの今後の進め方，（２）FASB公開草案「適用日の延期‐顧客との契約から生じる収益（Topic606）」に対するコメント・レターの文案，（３）IASB公開草案「IFRS第15号の適用日（IFRS第15号の改訂案）」に対するコメントの方向性（案），（４）FASB公開草案「履行義務の識別とライセンス‐顧客との契約から生じる収益（Topic606）」に関して検討が行われた。

（１）については，収益認識専門委員会で出された主な意見（事務局提案を支持する意見，スケジュールに関する意見，連結と単体における取扱いに関する意見，IFRSのエンドースメントとの関係に関する意見など）が紹介され，質疑応答が行われた。

（２）から（４）に関しては，IASBとFASBが新収益認識基準の実務での適用を支援するために共同で設置している「収益認識に関する移行リソースグループ（TRG）」での審議を踏まえたIASBとFASBにおける公...