従来，PCB廃棄物は平成28年までに処理を完了することと定められていた。しかし平成24年にPCB特別措置法施行令の一部が改正され処理期限が延長，新たな期限は平成39年３月31日となった。これは，環境省の「PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会」がPCB廃棄物の処理進捗状況等について調査・検討した結果，平成28年までの処理完了が困難と見込まれたためである。

PCBの処理は，前述の通り法令で要求される法律上の義務。そのため，PCBを含む有形固定資産の除去時に発生する費用は，法律上で処理が義務付けられるようになった時点で資産除去債務を計上する。例えばブルボンは，「工場内で使用している受電設備の一部...