ミニファイル 流動性配列と固定性配列

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連結財務諸表規則では,連結貸借対照表に記載する資産及び負債の科目の配列が「流動性配列法による」( 第20条 )とされている。

「流動性配列法」は,流動性の高いもの(資産は換金性の高いもの,負債は返済期間の短いもの) から流動性の低いものへと配列する方法である。

わが国では,ほとんどの企業が流動性配列法を採用しているものの,なかには,たとえば資産の部において,最初に固定資産を配置し,それを有形固定資産,無形固定資産等の順で並べつつ後半に流動資産をもってくる例もある。これは「固定性配列法」と呼ばれ,記載の順序は固定性の高いものから配列するようになっている。

一方,IFRSは,資産及び負債を流動・非流動に区分...