CG報告書におけるコーポレートガバナンス・コード対応の開示状況(下)

株式会社プロネクサス ディスクロージャー研究部  籠島淳矢

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Ⅰ はじめに
Ⅱ 提出会社の属性等
1.提出会社(全79社)
2.提出時期
3.市場区分および決算期
4.機関設計
5.外国人株式保有比率
6.業種区分
Ⅲ CG報告書における開示状況
1. 【コーポレートガバナンス・コードの各原則を実施しない理由】
(1)CGコード73項目の実施状況
(2)CGコードの実施状況と会社属性
(3)未実施の原則
(4)各社の未実施の原則数
(以上,本誌No.3230・10月5日号)

Ⅲ CG報告書における開示状況

2.【コーポレートガバナンス・コードの各原則に基づく開示】

(1)「開示すべき11原則」の実施状況

8月末までにコード対応CG報告書を提出した全79社のうち,実施状況が確認できた66社の「開示すべき11原則」の状況を見ると,原則1-7(関連当事者間の取引),原則3-1(ⅰ)(経営理念・計画・戦略),原則5-1(株主との建設的な対話に関する方針)については,全社において実施(C)されていた(図表19)。

一方,【コーポレートガバナンス・コードの各原則を実施しない理由】欄において,エクスプレイン(E)されているものとして最も多かった「開示すべき11原則」は,原則4-11③(取締役会の実...