ミニファイル ポイント制度の会計処理

( 46頁)

ポイント制度は,商品購入やサービス提供の都度顧客にポイントを付与し,次回以降の商品の購入時の支払いや値引きに使用できるというもの。小売業等において広く導入されており,付与したポイントの未使用残高に対し「ポイント引当金」を計上する事例が多い。

ポイント引当金の計上に際しては,包括的な会計基準がないことから実務上は企業会計原則注解注18に基づき処理されている。また,日本公認会計士協会の「引当金に関する研究報告」では,ポイントの付与が「約款や広く周知された撤回不可能な方針等に基づいて行われており」,将来「通常の取引価格を下回る価格での提供又は一定の支出が見込まれている場合」には,通常,ポイントの付与時...