【ASBJ/FASFレポート】第321回 税効果の適用指針(案)における適用初年度の期首の影響額の取扱いなど審議

( 08頁)

平成27年10月9日に開催された第321回企業会計基準委員会では,(1)2015年10月開催の会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)の報告,(2)IASB公開草案「財務報告に関する概念フレームワーク」へのコメント対応,(3)IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の主な論点の検討並びにIASB及びFASBの公開草案へのコメント対応,(4)公開草案「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針(案)」に寄せられたコメントへの対応について審議が行われた。

(1)については,ASAF会議で議論された議題(①2015年アジェンダ協議,②概念フレームワーク関係:IAS第37号「引当金,偶発負債及び偶発資産」に関する世界会計基準設定主体会議(WSS)からのフィードバック,測定に関するWSSからのフィードバック,測定基礎の選択など,③IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の明確化,④子会社,共同支配企業及び関連会社に対する相場価格のある投資の公正価値での測定,⑤排出物価格設定メカニズム,⑥持分法,⑦IASBによるプロジェクトの近況報告)に関して議事概要の報告がなされ,質疑応答が行われ...