後発事象は決算日後に発生した会社の財政状態，経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす会計事象をいい，監査報告書日までに発生した後発事象は監査対象となる（JICPA「後発事象に関する監査上の取扱い」）。

監査対象となる後発事象のうち，発生した会計事象の実質的な原因が「決算日現在」に存在しているものを修正後発事象，それ以外を開示後発事象に分類している。例えば，決算日後に生じた販売先の倒産が，決算日において既に売掛債権に損失が存在したことが裏付けられた場合は修正後発事象となる。

修正後発事象が生じた場合は，計算書類および財務諸表を修正することになるが，会社法の監査報告書日後から金商法の監査報告...