ASBJ 税効果専門委,取扱いの審議継続

適用初年度の影響額は剰余金調整か損益か
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は11月12日,第28回税効果会計専門委員会を開催した。「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針(案)」の最終化に向け,「適用初年度の期首の影響額の取扱い」等を審議した。公開草案の,全て剰余金調整とする取扱いに対し,作成者側を中心に全て損益に反映させるべきとの指摘がある。これを受け,事務局は剰余金調整とする範囲を特定し,それ以外は損益処理とする案を打ち出しているが,結論は持ち越した。

作成者側は一貫して損益処理を主張

これまで,公開草案に寄せられたコメントへの対応として下記5点を中心に議論してきた。

(1)各分類の要件をいずれも満たさない場合の取扱い

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